心と身体の動かし方

楽な身体の動かし方や心の在り方を発信し、”楽に生きる”をテーマに書いていきます

うおのめって何!?足のケアについて考えさせられた1日

いきなりコアな問題についての投稿になりますが笑

 

よくお年寄りの足なんかを見ると皮膚が硬くなったようなイボのようなものが見つかります。

さらにこのイボをヤスリかなんかで処置(削る←怖)してもまた再発するという厄介ものです。

 

経験上5人に1人くらいの割合で(それが原因で歩行困難となる人は限られてきますが)足に肥厚した皮膚がみられます。

 

うおのめの正体は?

 

 

これが「うおのめ」。専門用語では「鶏眼」とも言うそうです。

一般的に「たこ・胼胝」とは別物であり、うおのめは角質が増殖し皮膚の中に入り込み角質柱という芯のようなものを作ります。これが刺激されることで痛みが出たりするわけです。

 

ちなみに「たこ」は刺激を避け放置していれば治りますがうおのめは再発することが多いそうです。

 

原因は昔の靴の形であったり(ハイヒールとか先のとがった靴)日常の歩き方、骨の形状などいろいろ考えられます。

 

痛みがなければさほど問題となりませんが、痛みを伴うと途端に歩行の乱れや転倒に繋がります。

 

リハビリをする上でどうしても筋肉や関節、姿勢なんかをまず第一に考えてしまいがち(自分もそう)ですが意外なところにその人の転倒リスクの原因が潜んでるかもしれません。うおのめはその典型で、しっかり素足を目視し足の指の形状や皮膚の状態の観察など細やかにしていく必要があります。

 

特に前足部、第5趾、4趾に好発するようです。

これは推測ですが足指の筋肉が衰え浮指になる→前足部に荷重による刺激が集中する→角質の肥厚となり

第5趾、4趾については先の細い靴を継続的に履いたことによる内反小趾(小指が内側を向く)が原因であると思われます。

 

そんな自分もつい先日、利用者さまの足の状態の観察を怠り他のスタッフの指摘がありうおのめの存在に気付き反省しております(汗

 

その方は第4趾の外側にうおのめがありましたが、幸い日常生活では痛みはなく生活できていました。

 

じゃあ、うおのめがある人のリハビリってなにするの(・・?

 

 

これについてはリハビリではうおのめは治せませんので、日常生活に支障をきたすほどの痛みがあるかどうか、どんな時に痛みがでるのかを評価しましょう。

 

もし痛みが強ければ皮膚科受診にて処置(削る)をしてもらいます。スピール膏とよばれる角質軟化剤を張っておくと角質が柔らかくなり削りやすくなるそうです。

 

また対症療法にはなりますが、足裏につけるシリコンパッドやうおのめの除圧(圧迫を取り除いてくれる)ができるシールなんかも売られているのでそれらを活用するのも良いかと思います。

 

最期にリハビリでは治せませんと言い切ってしまいましたが予防という観点からは介入が可能かと思われます。

 

具体的には繰り返しの圧迫刺激で再発リスクがある為、なにが原因でそこに圧が集中してしまうかを評価しましょう。

 

たとえば偏平足で内側縦アーチの保持ができず母趾や第2趾周囲に角質の肥厚があればアーチを作るような運動の指導やインソールを提案するなどが考えられます。

 

以上見落としがちな足の裏や足の指もしっかりとケアできるよう精進していきましょう!